質問者
先ほど、「発信元自身の信頼度も大切」とおっしゃっていましたが、
具体的にどのように判別するのが良いのでしょうか。
例にでた、行政機関などであれば信頼度が高いのは理解できるのですが。。
具体的な判別方法などはありますでしょうか?
大和田
私どもの実務上のお話で例を挙げさせて頂きます。
普段、2ちゃんねるなどの掲示板や就職関係の口コミサイト内での
事実無根の書き込みをされている企業からの相談が多いです。
前回は2ちゃんねるに関してのお話をさせて頂きましたが、
今回は口コミサイトに関しての説明を例に説明いたします。
と言っても、実は掲示板と本質は変わりません。
掲示板・ブログ・口コミサイトなど、ひとくくりでまとめると、
いわゆるCGM(Consumer Generated Media)とよばれるメディアです。
CGMとは、ユーザーが内容を生成していき、運営者が手を掛けず出来上がっていくメディア(サービス)です。
例えば、発信元の信頼度と言う点ではアメーバブログを運営しているサイバーエージェントも上場企業でありますし、
インターネット界隈でビジネスをされている方で知らない人はいないでしょう。
従って、細かい信頼度の判定方法は省きますが、信頼できますよね。
質問者
そうですね。情報発信元として信頼できます。
大和田
ですが、サービスは先ほど説明いたしましたCGMです。
当たり前なのですが、ブログを書いているのはサイバーエージェントと言う企業ではなく不特定多数の個人ユーザーです。
そのユーザーが信頼できるかと言う話になると、、、
質問者
それはちょっと違いますね。。
大和田
しいて言うと、オフィシャルなブログとして使用しているかどうかに関わってきます。
少し脱線してしまいますが、私どもの相談の中でも「成りすまし」に関する相談を多数受けます。
実は、先ほどのオフィシャルブログがどうか?と言う点を言いましたが、
そもそもそれが「オフィシャルか」または「本当に本人か」などは実際問題分からないわけです。
例えば、私を名乗って第三者が「ネクストリンクの大和田ブログ」を始めることなどいつでも出来るわけです。
ですので、仮に表面上有名だったりブログのプロフィールがすごそうだったりしても信頼できるかどうかの判断基準にはならないわけです。
そこで、芸能人のブログを例に挙げます。
芸能人Aさんのオフィシャルブログがどうかの判断基準は、
所属事務所のホームページからリンクされているかどうか位でしょうか。
そうすれば、第三者が勝手に成りすましたものは所属事務所からリンクされていないわけですから、
オフィシャルではないと考えられますよね。
その他、歴史です。
質問者
歴史ですか?
大和田
はい。
長期間に亘って、ブログを書き続けているか、古くから存在するかです。
例えば、何年もかけて成りすますなんて、普通だと考えられませんよね。
おそらくそこまで長く成りすましていたら、成りすまし自体がネタのような状態になっていそうです(笑)
質問者
尋常ではない根気強さですからね(笑)
大和田
そうなんです。
なので、そういうイレギュラーは置いておいて、簡単にまとめますと、、、
・運営期間
・情報量
・第三者からの評価や紹介
上記の三点が判断材料にしてよいのではないでしょうか。
質問者
どれだけ長くそのサイトが存在しているのか、という目線でネット上の情報を見たことがありませんでした。
確かにそうですよね、、、
情報判断能力をすぐに身に付けるのは難しいかもしれませんが、
日々意識しておくことは大切ですね。どうもありがとうございます。